トランプ政権のAIへの執念、その内幕を解説

Mother Jones
トランプ政権はAIを男性性の象徴と捉え、AI批判者を否定しながらAI支配を主張している。

概要

本記事は、トランプ政権——トランプ大統領本人、国防長官Pete Hegseth、その他の高官——がジェンダーおよび「ウォーケンス」(woke)政治のレンズを通して人工知能(AI)をどう見ているかを検証している。彼らはAIを本質的に男性性的な「支配的な」ツールと位置づけ、強靭な支配者にのみ制御可能だと考えている。トランプは繰り返しAI安全警告を「詐欺(hoax)」と呼び、「高IQ人士」のみ応募可能な「AIチャザー(czar)」の任命を提案し、AIを「卓越した知性(Superior Intelligence)」への再ブランディングも試みた。政府は、連邦契約を持つAI企業に対し、気候変動、トランスジェンダー、DEI(多様性・公平性・包摂)に関する政府の立場に整合するよう要求している。

AnthropicのDario AmodeiやOpenAIのSam AltmanらがAI開発の速度を落とすべきと呼びかける一方、右翼メディア——ニューヨーク・ポスト、Fox News、The Free Pressなど——は「効果的利他主義(effective altruism)」運動とAI批判者を結びつけ、EAを支持する人々を「wokeなエリート」として攻撃している。ポストの記事では、別のAI批判者を性的逸脱者と描くことで、批判者への信頼性を損なおうとしている。米国防総省の研究・技術担当副次官(戦争部門)オフィスのXアカウントは「Americanism, not effective altruism」「The United States will continue to be AI DOMINANT!」といった投稿を出している。

スタンフォード大学のFred Turner教授は、このパターンを、土地利用・水・電力・AI規制といった政策論争を、トランプ自身がマッチョを主張できる対人支配争いへと変換する戦略と分析している。Turnerは、政権が「残酷な形での男性的支配」を意図的に投影することで、敵を脅し、味方を引きつけ、市民が本来の自身の利益に基づいて判断できないよう、政策論争と性的スタイルや倫理を混同させていると論じている。

(出典:Mother Jones)