AIはCOBOLコード危機の解決に役立つのか?
概要
OpenAIは、最新AIモデル(特にGPT-6.1 Sol)が、レガシーCOBOLコードをC++、Java、Kotlin、Python、Rustなどの現代的な言語へ、元のソフトウェアの動作を変えずに移行する能力において「大幅な改善」を示したと発表した。OpenAIの評価では、GPT-6.1 Solは低推論努力で87%の動作保持精度、高推論努力で98%を達成し、以前のモデルを大きく上回った。AnthropicもClaude Codeエージェントと「コードモダナイゼーション・プレイブック」をCOBOL移行向けに打ち出し、IBM株が急落した。COBOLは依然として重要インフラに深く組み込まれている。IBMによれば、オンラインバンキングシステムの40%以上、対面クレジットカード取引の80%、ATM取引の95%を支え、多くの政府システムを稼働させている。しかしThe Vergeの取材に応じた専門家は、コードの書き換えはシステムの置き換えとは異なると警告する。University of TwenteのVadim Zaytsev氏は、実際のレガシーシステムには数億行のコード、複数言語、多様なデータ形式、技術的統合、組織の期待が関わり、AIは現在レガシーCOBOLシステムの置き換えや移行で主要な役割を果たしていないと指摘した。Delft University of TechnologyのArie van Deursen氏はOpenAIのブログを「表面的」と評し、そのベンチマークは単純で明確なタスクを試すもので実際のモダナイゼーションとは程遠く、複雑なシステムを個別に置き換え可能な単位に分割するという難題に対処していないと述べた。Imperial College LondonのAlastair Donaldson氏は、主な課題はシステムの動作を理解することであり、移行後のわずかな動作の違いさえ許容されないことが多く、堅牢なテスト、文書化、人間による検証が不可欠だと強調した。OpenAIはレガシーコードが「依然として解決済みの問題とは程遠い」と認めている。
(出典:The Verge)